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​地球の住人

Yasuko Sumino

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音のある風景

  • 2020年2月25日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月14日


暖かくなるにつれて

家のすぐ傍を流れる川に

回遊している魚の群れがやって来て

それを食べる鳥たちが姿を現し始めます。



ある日、橋の欄干から川を覗くと

川全体が黒くなっている日がありました。

何かなと思って観ていると

黒い影の正体は全て魚たち、


川を登っていく鮎やうぐい達でした。


鷺とカワウは魚の群れの動きに添って

右へ左に移動します。


秋まで魚たちの遡上は続きます。


その間この川で沢山の鷺やカワウの生活が見られます。







ある日撮影をしようと土手を上がっていると

大きな食堂にいるような

話し声や食器の重なる音のような

ざわざわとした

喧騒がしていました。


何だろう?

土手を登り切ると

それは沢山の鷺とカワウが

群れになって

魚を獲ったり泳いだりする音でした。


見えないけれど沢山の魚がいるらしく

鳥たちで賑わっています。







やがて彼らの音が一瞬の間止まります。



一呼吸した後、彼らは一斉に飛び出しました。










地響きを感じる程の

怒号のような

彼らの飛び立つ音がします。

(カワウが飛び立つ時に水面を蹴って走るのです。)



その風景は

オーケストラの演奏が終わった静寂の後

拍手喝采が湧き起こったような

心と身体を揺さぶる音のする光景でした。



ああ、地球は美しいな。


私は夢中で彼らをレンズで追いました。





ドラマチックな光景がいつも見られる訳では無いけれど

微笑ましい場面、

悲しい場面もあり。


仲良くしたり喧嘩したり。


彼らの日常は私たちにも重なります。



空の色を映す水辺と

緑がある彼らや私たちの住むところ。



地球は何だかすごいな、と感じさせられます。











オマケ:背景となってる竹林をアップにするとカワウが沢山休んでいます。



鳥たちの写真(works)の説明として。

撮影地:高島町安曇川町を流れる安曇川。

現在は竹林、樹は伐採されてこの風景はありません。(2024/03/12)




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©角野 康子

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